【元銀行員が解説】消費者金融の金利・利息の計算方法について

消費者金融や銀行カードローンで借入をすると、毎月一定の金額を返済する必要があります。

この返済金額は、一部は借り入れ分の返済にあてられ、残りは利息です。

でも、毎月の返済金のうち、どれだけ借入の返済にあてられているか気になりますよね

もちろんカードローン会社に聞けば教えてもらえますが、キャッシング利息の計算方法を知っておきたい人もいるはずです

今回は、(消費者金融を含む)カードローンの金利・利息の計算方法を解説します。


消費者金融の金利・利息は、どうやって決まる?

消費者金融の利息の計算方法を知る前に、金利や利息がどうやって決まるか解説します。

消費者金融の金利って、どう決まってるの?

「借主と貸主が合意すれば、自由に金利を決めてよい」と勘違いする人もいますが、大きな間違いです。

カードローンの金利は、利息制限法という法律で厳しく規制されており、上限でも20%です(これを超えると刑事罰の対象)。

消費者金融の金利相場について言えば年率4.5%~18%で、初回借り入れは金利18%が一般的です。

消費者金融の金利について、詳しくは以下をご覧ください。

<関連記事>:【元銀行員が解説】消費者金融の金利はどの位?下げるには?

利息の計算は、どうやるの?

一般的に、利息は以下のように計算します。

1年間の利息=1年間の借入金額 × 金利(年率)

一か月の利息は一年の利息の1/12です。


ところが消費者金融の利息計算は、これよりずっと複雑です。

一つには、毎月残高が変わるので、それに応じて計算式が変わるからです。

さらに、消費者金融(というかカードローン)は独特の返済方式を使っているため、話を分かりづらくしてます。

以下では、カードローンの返済方式について簡単に紹介します(利息の計算方法は、その後で解説します)。


カードローンの返済方式を理解しよう!

消費者金融を含むカードローンは、「残高スライドリボルビング方式」と呼ばれる返済方式を採用していることが多いです。

この返済方式の特徴は以下の3つです。

・借り入れに応じて、返済金額が変わる
・一度決まった返済額は、返済まで一定
・「最低返済額」が存在する


少し分かりづらいので、一つずつ説明していきます。

なお、消費者金融の返済方式について、もっと詳しく知りたい人は以下をお読みください。

<関連記事>:消費者金融の返済方式について

(特徴1)借り入れに応じて、返済金額が変わる


「残高スライドリボルビング方式」という言葉の内、「残高スライド」とは借り入れ残高に応じて返済金額が変わる(スライドする)、という意味です。

つまり、借り入れ残高が多ければ、その分だけ返済金額を多くなります。

以下の表は、SMBCモビットの借入額に応じた返済額一覧の表です。

smbcモビット,最低返済額

この表のように、借入額に応じて返済金額が変わります。

(特徴2)一度決まった返済額は、返済まで一定

「残高スライドリボルビング方式」の内、「リボルビング」とは返済金額が一定、という意味です。

カードローンは、返済金額が一度決まると、完済するまで返済金額はずっと同じです。

ここまで読んで、「え?さっきの話が矛盾しない?借り入れに応じて、返済金額が変わるんじゃないの?」と思った人もいると思います。

ここは分かりづらいところなので、もう少し詳しく説明します。


先ほどのSMBCモビットの返済表をもう一度ご覧ください。

仮にあなたが65万円を借りたとします。表によると、毎月の返済金額は1.8万円です。

あなたが毎月返済を行い、借り入れ残高が50万円になったします。では、毎月の返済金額は1.3万円になるのでしょうか?


答えはNOです。先ほども説明した「リボルビング方式」が適用されるため、返済が終わるまで毎月の返済金額は一定なのです。

つまり、借入時に借入額(残高)に応じて返済金額が決まり、あとは決まった(一定の)返済金額を完済まで返し続けることになります


ただし、返済中に新たに借り入れをしたり、(あとで説明しますが)返済金額を増やした場合、借り入れ残高に応じて毎月の返済額が再計算されますので、その点はご注意ください。

(特徴3)「最低返済額」が存在する

借り入れ残高に応じて返済金額が変わる一方、カードローン各社で「最低返済額」というものを設定しています。

「借り入れ残高に関係なく、最低でも毎月返済して欲しい金額」くらいの意味です。

以下は、消費者金融各社の最低返済額の表です。

借入2万5千円 借入5万円 借入10万円
プロミス 1,000円 2,000円 4,000円
SMBCモビット 4,000円 4,000円 4,000円
アコム 2,000円 3,000円 5,000円
アイフル 4,000円 4,000円 4,000円

こうして見ると、プロミス・アコムの最低返済額が1000~2000円なのに対し、アイフル・SMBCモビットの最低返済額が4000円なのが分かります


消費者金融の利息を実際に計算してみよう!

先ほどは、カードローンの返済方式について説明しました。

これも踏まえて、消費者金融の利息を実際に計算してみましょう!

ここでは、先ほど紹介したSMBCモビットを例に、利息を計算します。

会社:SMBCモビット
借り入れ金額:50万円
金利(年率):18%
毎月の返済金額:1.3万円(先ほどの表、参照)


初回(初月)の返済金額の内訳は?

分かりやすくするために、1か月を30日として計算します。まずは返済利息から計算します。

【返済利息】
50万円(借入元本)×18%÷365×30日=7397円

【元本の返済】
1万3000円(毎月の返済額)-7397円(返済利息)=5603円

【1回目返済後の借入残高】
50万円(借入元本)-5603円(元本の返済)=49万4397円


こうやって、利息や返済後の借入額を計算します。

二回目(2か月目)の返済の計算方法

計算方法そのものは、初月と同じです。返済金額が、同じ(1.3万円)であることに注意して下さい。

【返済利息】
49万4397円×18%÷365×30=7314

【借り入れの返済分】
1万3000円(毎月の返済額)-7314円(返済利息)=5686円

【返済後の借入残高】
49万4397円-5686円=48万8711円

三回目以降の利息の計算は?

3回目も同じように計算します。

【返済利息】
48万8711円×18%÷365×30=7230円

【元本の返済】
1万3000円-7230円=5770円

【返済後の借入元本】
48万8711円-5770円=48万2941円


クドいのでここまでにしますが、返済が終わるまで、こういう形で利息と借り入れ元本を返済していきます。

下の表は上の計算をもとに、1~3回目の毎月の返済額(1.3万円)の内訳を表したものです。

返済回 返済額 借り入れの返済 利息の返済
1か月目 13,000円 5,603円 7,397円
2か月目 13,000円 5,686円 7,314円
3か月目 13,000円 5,770円 7,230円

ここから分かる通り、最初のうちは返済に占める利息の割合が高いものの、返済が進むごとに元本返済の割合が大きくなります


キャッシングの返済利息を下げたい!注意点は?

ここまで、キャッシングの利息計算について見てきました。

ですが皆さんが関心があるのは、やはり返済負担を減らす方法、つまり利息を減らす方法ではないでしょうか?

方法1:金利を下げる(ただし注意!)

みもふたもない話ですが、金利が下がれば返済負担も減らすことができます。

金利を下げる方法について、詳しくは以下をお読みください。

<関連記事>:【元銀行員が解説】消費者金融の金利はどの位?下げるには?


注意点として、金利を下げたからといって、むやみに借り入れを増やさないことです。

以下の例をご覧ください。

借り入れ50万円 金利18% → 返済利息:7397円(初回)

借り入れ100万円 金利15% → 返済利息:12,500円(初回)


せっかく金利が下がったのに借り入れをふやしたせいで、返済利息も大幅に増えています。

先ほども説明した通り、利息は金利×借入額で決まります。借入を増やすのは、本当にお金に困った時だけにして下さい。

方法2:無利息サービスを使う

大手の消費者金融(プロミス、アコム、アイフルなど)だけですが、初回契約に限り、「契約日の翌日から30日間は無利息」というキャンペーンをやっています

これを利用すれば、返済利息をそれなりに抑えることができます。

ちなみにこのサービスを導入してるのは消費者金融だけで、銀行カードローンでは一般に提供されてません。

<関連記事>:お金を借りるならどっち?消費者金融 vs 銀行カードローン

方法3:借り換え・おまとめローンを使う

もしあなたが、複数の会社(たとえば4社)から50万円ずつキャッシングしているとします。

この借入先を1社にまとめることで、金利を下げることができます。これを借り換えローン(もしくは、おまとめローン)と言います

注意点として、借り換えにあたっては審査があり、場合によって審査が通らないこともあります。

上の例なら、新たに200万円の借り入れをすることになるので、信用力が高くない人には難しいかもしれません。

<関連記事>:消費者金融のおまとめローンで失敗しないためには?

方法4:繰り上げ返済を行う

先ほど、毎月の「最低返済額」の説明をしました。

最低返済額で支払った返済金は、利息の返済と借り入れの返済にあてられることを説明しました。

ですが最低というからには、それを上回る返済も可能です。




上の図をご覧ください。最低返済額に上乗せして支払った返済金は、そのまま元本の返済にあてられます。

その分の利息は払わずに済むので、返済利息を大幅に減らすことができます。こうした返済手法を「繰り上げ返済」と言います

関連記事:繰り上げ返済:消費者金融との上手な付き合い方

返済に余力のある時は、この繰り上げ返済を積極的に使いましょう!



今回は、カードローン利息の計算方法や、利息を減らすための方法について見てきました。

特に、利息の計算方法は返済方式の難しさもあって、少し分かりづらいですね。

一度で理解するのは難しいかもしれないので、繰り返し読んでもらえると嬉しいです。


この記事のまとめ

  • 消費者金融の金利は、利息制限法により厳しく規制されている
  • 利息は、金利・借入額・期間で決まるが、キャッシングの利息計算は少し複雑
  • カードローンの返済額は借り入れ残高で決まり、その後の返済額は一定(「残高スライドリボルビング方式」)
  • 返済当初は利息の負担が重いが、返済回をおうごとに軽くなってくる
  • 返済利息を下げるには、繰り上げ返済が有効

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