【元銀行員が解説】消費者金融の金利相場は?金利はどうやって決まるの?

「消費者金融は金利が高い」という声を時々聞きますが、本当なのでしょうか?

実際の金利はどのくらいでしょうか?


今回は消費者金融の金利相場や、金利の決まり方ついて解説します。


もぐお

この記事の執筆者: もぐお

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消費者金融の金利相場って、どの程度?

借入に必要と思う情報の第一位は「借入金利」

借り入れに必要だと思う情報

全国銀行協会が2019年3月に発表した「銀行カードローンに関する消費者意識調査 結果報告」によると、借入に必要だと思う情報の第一位は「借入金利」でした。

同データによると、利用者の74.3%が、借入金利の情報が必要だと考えており、62.3%の人が、実際に借入先から金利情報を入手したようです。

<外部の関連サイト>:銀行カードローンに関する消費者意識調査 結果報告|全国銀行協会


借入金利に対する、利用者の関心の高さがうかがえます。

ちなみに借入に必要だと思う情報の第二位は『返済方法』、第三位は『借入限度額』でした

大手消費者金融の金利相場は?

それでは消費者金融の、実際の金利相場を見てみましょう。

以下は、消費者金融の大手5社の金利です。

金利(年率) 借入限度額
プロミス 4.5%~17.8% 500万円
SMBCモビット 3.0%~18.0% 800万円
アコム 3.0%~18.0% 800万円
アイフル 3.0%~18.0% 800万円
レイクALSA 4.5%~18.0% 500万円


表からわかるように、金利幅はどの会社もほとんど同じで3%~18%です。


かといって3%で借りられるかというと、そうではありません。

初回借入の適用金利は、上限金利の年率17.8~18%になるケースがほとんどです。


上で紹介した大手5社に限らず、中小の消費者金融でも事情は同じで、初回借入の金利は上限金利である18-~20%になります。


消費者金融の金利の決まり方については、「消費者金融の金利って、どうやって決まるの?」で詳しく解説します。

<関連記事>:中小大手の消費者金融、全国35社の金利・即日の一覧表

消費者金融選びで、金利は決め手にならない

上で見たように、消費者金融の初回借入の金利は上限金利で決まり、その上限金利は各社で差がありません。

ですから消費者金融を選ぶ際、金利は決め手になりません。


審査の早さや、内緒での借りやすさなど、他の観点から選ぶのがオススメです。

オススメの消費者金融の選び方は、以下をチェックして下さい。

<関連記事>:【元銀行員が解説】消費者金融のおすすめランキング!どこがいいの?

銀行カードローンであれば、消費者金融と比べて、各社で金利幅に若干の差があります



消費者金融の金利って、どうやって決まるの?

上では、消費者金融の初回借入の金利が、ほぼ上限(約18%)であると説明しました。

ですが消費者金融の提示金利は、3~18%なので、より低い金利で借りることも可能です。

では消費者金融で適用される金利は、どうやって決まるのでしょうか?

上限金利は法律で決められている

「貸主と借主が合意すれば、金利を自由に決められる」と考える人がいるかもしれませんが、日本の法律では許されていません。

日本には利息制限法という法律があり、借入金額ごとの上限金利が決められています。

利息制限法の上限金利

利息制限法第1条
金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。
一 元本の額が十万円未満の場合 年二割
二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分


出資法第5条2項
前項の規定にかかわらず、金銭の貸付けを行う者が業として金銭の貸付けを行う場合において、年二十パーセントを超える割合による利息の契約をしたときは、五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。その貸付けに関し、当該割合を超える割合による利息を受領し、又はその支払を要求した者も、同様とする。


貸金業者が利息制限法の上限金利を超える貸し付けをした場合、その上回る部分は無効とされます。

加えて貸金業法という法律により、貸金業者は行政処分を受けます。

<関連記事>:利息制限法とは?上限金利など分かりやすく解説


また20%を超える業者による貸し付けは、出資法によって刑事罰が科されます。

つまり貸出金利はどんなに高くても、20%を超えることはありません。


上の表の通り、借り入れ額が10万円未満で上限金利は20%、10万円以上で18%、100万円以上で15%となります。

これが日本での、業者による貸出の上限金利ということです。

<関連記事>:出資法とは?元銀行員がわかりやすく解説します!

上の説明はあくまで正規の業者の場合です。正規の登録をしてないヤミ金業者の場合、年率100%から1000%を超える貸出もありえます

借入枠(契約額)で、適用金利が決まる

消費者金融を含むカードローンの金利は、借入枠(契約額)で決まります。

実際の借入額で決まるわけではないので、気をつけてください。


この点は少し分かりずらいので、例を挙げて説明します。

以下のように、Aさんは30万円の借入枠で30万円、Bさんは150万円の借入枠で30万円借りたとします。

借入枠によって適用金利が決まる

どちらも借入金額は30万円ですが、適用金利は異なります。

Aさんが18%なのに対し、Bさんは15%です。


こうした違いが出るのは、Aさんの借入枠が30万円なのに対し、Bさんの借入枠が150万円だからです。

このようにカードローン会社は実際の借入額ではなく、借入枠の金額で適用金利を決めています。

<関連記事>:30万・50万円のお金を借りたら利息はいくら?

契約額が多くなると、適用金利が下がる

カードローンの契約では、契約額(借入枠)が大きくなると、その分だけ適用金利が下がります。

逆に契約額が低ければ、それだけ適用金利も高くなります。


以下は大手消費者金融アコムの、借入枠(契約額)ごとの適用金利です。

借入枠(契約極度額) 適用金利(実質年率)
1万円~99万円 7.7%~18.0%
100万円~300万円 7.7%~15.0%
301万円~500万円 4.7%~7.7%
501万円~800万円 3.0%~4.7%



契約額が大きくなるほど、金利が低くなっているのが分かります。

アコムだけでなく、他の消費者金融や銀行カードローンでも同じで、契約額が大きくなるにつれ金利が下がるのが特徴です。

金利は借入額ではなく、借入枠の金額によって決まる点は、しっかり押さえておきましょう



消費者金融の金利って、どうやったら下がるの?

上では消費者金融の金利の決まり方について、解説しました。

とはいえ誰だって、少しでも低い金利で借りたいですよね。

ここからは消費者金融の金利を下げる方法を紹介します。

方法1: 無利息サービスを利用する

大手の消費者金融では、「無利息サービス」を提供している会社があります。

初めての契約であることが条件ですが、1か月限定で借入した金額の利息が0円になります。


無利息期間が終了すると、その後は通常の利息がかかりますが、返済負担をそれなりに減らせるため、これを利用しない手はないでしょう。

以下は無利息サービスがある大手カードローンの、サービス内容と適用条件をまとめた表です。

消費者金融 サービス内容 適用条件
プロミス 初回の出金の翌日から30日間 メールアドレスを登録し、Web明細サービスを利用
アイフル 初回の契約日の翌日から30日間
アコム 初回の契約日の翌日から30日間 なし
レイクALSA 初回の契約日の翌日から180日間
※借入額のうち5万円まで対象
契約額200万円まで
Web以外の申し込みで
初回の契約日の翌日から60日間 契約額200万円まで
Web申し込み限定


こうした無利息サービスを提供してるのは消費者金融だけで、銀行カードローンでは提供していません。

銀行カードローンの方が3%ほど金利は低いですが、この無利息サービスのため、最初の6か月程度なら消費者金融の方が返済負担が軽くなります。

<関連記事>:無利息期間のあるカードローンの選び方

サービス内容や適用条件は、カードローン会社によって異なります。申込前に確認しておきましょう

方法2: 借入枠(契約額)を増やす

上でも書きましたが、借入額(契約額)を増やせば、その分金利を下げることができます。

ただし借入枠を増やすにあたって、注意点が2つあります。


1つ目は、誰でも借入枠を増やせるわけではない点です。

契約時の審査とは別に、借入枠を増やす際にも審査があります。

信用力が高くない人(たとえば年収の低い人)は、借入枠の増額審査に落ちてしまう可能性があります。


注意点の2つ目は、増額した借入枠で借り過ぎるのはNGです。

借入枠を増やせば金利は下がりますが、借入額そのものが増えると、金利の下げを上回るペースで利息が増えてしまいます。


借入枠を増額する目的が返済負担を減らす人からすれば、借り過ぎで返済負担が増えてしまえば元も子もありません。

借入金額/借入枠 トータル利息 一回の返済額 適用金利
30万/30万 74,741 12,491 18%
30万/100万 61,592 12,053 15%
100万/100万 205,341 40,178 15%


上の図は、30万円と100万円を借り入れした時の利息と、一回当たりの返済金額、適用金利を示したものです。

借入枠を30万円から100万円に増やせば、適用金利が下がるので、同額借りた時の利息が減ります。


しかし借入枠100万円いっぱいまで借りてしまえば、いくら金利が下がったといえ、トータルの利息が大幅に増えてしまいます。

借りれるだけ借りたくなってしまうのが人間の心理ですから、特に自制心の弱い人は、安易に借入枠を増やさない方が良いでしょう。

<関連記事>:キャッシング利息の計算方法は?元銀行員が解説します

会社からの提案により

ある程度取引を継続していると、会社側からの提案で金利が下がることがあります。

ただし条件付きの提案がほとんどです。


たとえば借入枠30万円で金利18%の人に対して、「借入枠80万円にする代わりに金利17%でどうでしょう」といった、増枠とセットの提案をしてくることがあります。

会社側は利用者の金利を下げる代わりに、増枠を提案することで収益拡大を図っています。


また金利を下げる提案と一緒に、収入証明書の提出を要求されるケースが多いです。

すでに提出済みの人は対象外ですが、収入証明書の提出も金利を下げる条件の一つになります。

<関連記事>:消費者金融の審査担当者に聞いた!審査と取り立ての裏側

金利を下げる提案をしてくるのは営業店ですが、実際に審査するのはセンターなので、提案されたのに審査で落ちる場合も残念ながらあります



ここまで消費者金融の金利相場や、金利の決定方式について見てきました。

消費者金融の金利は、借入枠が増えるとその分低くなります。


ですが借入額も増えてしまうと、金利が低くてもトータルの利息が増えるので、注意が必要です。

バランスよく、自分に無理のない返済になるよう、借入額を抑えましょう。

この記事のまとめ

  • 消費者金融の金利幅は3~18%程度で、会社ごとで差はほとんどない
  • 消費者金融の上限金利は18~20%で、初回借入は上限金利が適用される
  • 適用金利は借入枠で決まり、借入枠が増えれば金利は下がる
  • 増枠の際は審査があり、増枠後の借り過ぎには注意
  • 無利息サービスを利用すれば、1ヶ月間分の利息が0円

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