クレジットカードが不正利用されたらどうする?原因と対策は?

クレジットカードの請求に心当たりがない場合、カードが不正利用されている可能性があります。

パニックになってしまいがちですが、状況によっては、正しい手順を踏めば補償を受けることができます。


ただし不正利用の補償を受けるためには、押さえておくべきポイントが数多くあります。

ここではクレジットカードの不正利用に遭った際に取るべき対応を、原因と対策と合わせて解説します。


クレジットカードの不正利用の原因は?

クレジットカードの不正利用とは?

クレジットカードの不正利用とは

クレジットカードの不正利用には、「不正入手」と「不正購入」の2段階があります。

まずカード情報が不正に入手されます。


不正入手の手口は様々あり、後ほど詳しく説明します。


そのあと不正入手されたカード情報を悪用されて、商品を不正購入されます。

不正購入される以外にも、カード情報が商品として闇市場で売買されるケースもあります。


仮に不正利用されても、すぐに自分で気づくのはなかなか難しいです。

実際カード会社からの連絡があって初めて、不正利用に気がつく人が多いようです。

<関連記事>:クレジットカードの現金化ってヤバイ?

ここからは不正利用の原因を解説していきます

最も多い手口はフィッシング詐欺

三井住友カードが2019年に行った調査では、不正利用の手口で最も多かったのが「フィッシング詐欺」でした(全体の23.1%)。

クレジットカードの不正利用された方法
<出典>:クレジットカードの不正利用に関する調査|三井住友カード


フィッシング詐欺とは、カード会社や銀行を装ったメールを送り、偽サイトに移行させ、そこでカード情報などを入力させて騙し取る詐欺のことです。

いかにも本物カード会社であるかのように、「パスワードの変更が必要です」「カードが無効になっています」といった文言が書かれていることが多いです。


こうしたメールが来たら焦って入力してしまうのではなく、一旦カード会社や銀行などに確認を取りましょう。

メール以外にも正規のWEBサイトを装って、カード情報を騙し取るという手口もあります。


「キャンペーンに当選しました!」などのポップアップが表示されますが、これは有料サイトに登録させようとするフィッシング詐欺の一種です。

カード情報などの個人情報の入力を求められるので、騙されずに即座にタブを閉じて下さい。

<関連記事>:個人間融資とは?そのリスクを分かりやすく解説

不正利用の手口は複雑化している

クレジットカードの不正利用の手口

フィッシング詐欺以外にも、不正利用の手口は数多くあります。

特に海外で多いのが「スキミング」です。


スキミングとは、カード情報をスキマーで読み取って、偽造カードにコピーして不正利用するという手口です。

ATMだけでなく、ホテルやジムなどでも被害が確認されています。


またECサイト(ネット通販)の利用者増加に伴い、最近増えているのが「ネットショッピング詐欺」です。

あたかも正規サイトのように商品が売られていますが、実際は商品もサイト自体も架空のものです。


購入手続きをしても商品は届かず、カード情報だけが騙し取られる仕組みです。

他にも悪質な出会い系サイトで、カード課金が必要な有料サイトへの移行を促してくるなど、不正利用の手口は年々複雑化していますしています.

もちろん紛失やスリなども不正利用の要因の一つです

ECサイトの情報漏洩が原因になることも

先ほどECサイト関連の不正利用に関して、偽サイトを通してカード情報を騙し取る、ネットショッピング詐欺を紹介しました。

しかし正規のECサイトであってもサイバー攻撃を受けることで、カード情報などの個人情報が漏洩するリスクがあります。


例えばスターバックスでも2019年に、サイバー攻撃による不正アクセスが原因で、会員のクレジットカードが不正に利用された事件がありました。

<外部の関連サイト>:スターバックス会員サイトに不正アクセス|日経XTECH


サイバー犯罪ではいくらセキュリティを強化しても、それを回避する手口がすぐに開発されるので、いたちごっこになってしまう厳しい現状があります。

<関連記事>:給料ファクタリングとは?給与前払いサービスとの違いは?



クレジットカードが不正利用された!取るべき対応は?

近年、深刻な社会問題になっている

クレジットカード不正利用の被害額

クレジットカードの不正利用は、以前から深刻な社会問題になっています。

ここ最近は横ばいですが、10年前に比べると2倍以上に増えており、2017年以降の被害額は年間200億円超になります。


被害の内訳を見ると、番号盗用被害が約80%、偽造カード被害が6%ほどです。

上で見たフィッシング詐欺を初めとする、カード情報を盗み取る手口が主流であることが分かります。


キャッシュレス化の推進もあって、今後も不正利用の被害は後を絶たないと見られます。

<出典>:クレジットカード不正利用被害の発生状況|日本クレジット協会

もう一方の偽造カード被害とは、主にスキミングによる不正利用です

勘違いかもしれないので、まずカード会社に確認を

届いた利用明細に心当たりがないと、不正利用だと思い込んでしまいがちです。

危機管理意識を持つことは大切ですが、単なる勘違いだったケースはかなり多いです。


たとえば利用明細には会社名や店舗名が記載されることが一般的で、商品名の記載がありません。

購入した商品名を確認したら、身に覚えのある購入だったという事例は多いです。


また買い物をした店が決済代行会社を利用している場合は、馴染みのない代行会社名義で請求されるので誤解しやすいです。

家族カードを利用している場合は、子供がこっそり買い物をしただけかもしれません。


さらに年会費などの支払いは自分が忘れていることが多いので、不正利用だと誤解しがちです。

まずは自分の勘違いを疑い、不明点があればカード会社に連絡をしましょう。

<関連記事>:カードローンとクレジットカードとの違いは?

不正利用ならカード会社と警察の両方に連絡をする

不正利用ならカード会社と警察の両方に連絡をする

不正利用があった場合は、以下の手順で手続きをします。

    1.カード会社に連絡をし、カードを利用停止にする
    2.警察に被害届を出す
    3.届出番号をカード会社に伝える
    4.必要書類を作成する
    5.クレジットカードを再発行する
    6.支払い情報を変更する



適用条件については後ほど説明しますが、クレジットカードには不正利用に対する補償があります。

この補償を受けるためには、カード会社だけでなく警察への連絡も必要です。


まずは被害拡大を防ぐために、カード会社に連絡をしてカードを停止させてから、警察に被害届を出しましょう。

警察に受理されると「届出番号」が発行されるので、カード会社に再度連絡を入れて番号を伝えます。


その1週間ほど後に、カード会社から再発行手続きの書類が送付されるので、漏れなく記入して返送します。

1週間程度で新しいカードが交付されます。


以前のカードをスマホや公共料金などの支払いに登録していた場合は、支払い情報変更の必要があるので注意してください。

これらと並行して、カード会社で盗難保険の審査が行われます。


適用条件を満たしていれば、後日被害額が全額返金されます。

<関連記事>:クレジットカードの返済ができないとどうなる?対処法は?

海外での被害でも警察への被害届は必須です。手続き面での不安があれば、大使館が相談に乗ってくれます



クレジットカードの不正利用に補償はあるの?

個人情報流出による被害は補償の対象

クレジットカードの不正利用は補償の対象?

不正利用の補償として、全てのクレジットカードには盗難保険が付いています。

適用条件は「利用者の故意または重大な過失による被害」でない場合で、条件に適応すれば原則補償されます。


そのためカード会社やEC事業者による個人情報の流出が原因の被害は、補償の対象になります。

一方で利用者に非があると判断されれば、補償対象外です。


以下では補償されないケースをいくつか紹介します。

補償されないケース1.不正利用の際に暗証番号が入力された場合

カード取引においては、暗証番号が入力された上での不正利用は起こりえないという前提があります。

したがって、暗証番号の入力があった取引に対しての補償はありません。


そのためキャッシング枠の不正利用は、一切補償がありません。

利用時に暗証番号の入力が求められるので、取引は全て自己責任だと判断されるからです。


暗証番号が不正に入力されたということは、利用者側に問題があったということです。

例えば暗証番号をカードの裏側にメモしていたり、誕生日などの推測しやすい番号に設定していたことなどが原因で、利用者側に「重大な過失」があったと見なされます。

<関連記事>:クレジットカードのキャッシングとは?気を付けるべき点は?

車のナンバーなども、推測されやすい番号です

補償されないケース2.被害が届け出から61日以上経ってる場合

クレジットカードの不正利用が補償されないケース

「被害がカード会社への届け出から61日以内のものである」ことも盗難保険の適用条件です。

裏を返せば、不正利用被害の申し出をカード会社が受け取った日から61日以上前の被害については、補償の対象外です。


ですから不正利用に気づいた時点で、すぐにカード会社に連絡を入れることが重要になります。

また上でも見たように、補償を受けるためにはこの条件に加えて、警察への被害届も必要になります。

補償されないケース3.カード裏面の署名がない場合

カード裏面の署名がない場合も、補償対象外になります。

カードへの署名は軽視しがちですが、署名はそのカードの所有者であることの証明になります。


署名がないだけで補償を受けれないのは厳しすぎると思うかもしれませんが、クレジットカードというのはある種の借金です。

お金の貸し借りである以上、カード会社が利用者の責任の所在を問うことは当然のことです。

<関連記事>:リボ払いはヤバイ?クレジットカードを賢く使うコツを解説!

そもそも署名なしのカード利用自体が、カード会社の規約違反です

補償されないケース4.家族など本人の関係者が使用した場合

「家族や恋人などにカードを貸したら不正利用されていた」という場合も、補償はつきません。

そもそも本人以外の誰かがカードを使用すること自体が、カード会社の規約違反です。


「子供が勝手に使って紛失してしまった」という場合も、利用者側の管理に問題があり、重大な過失に該当すると見なされます。

家族カードの場合も同様です。


もちろん家族カードにも補償制度がありますが、カード名義人の関係者が使用した際の不正利用に対しては、補償が適用されません。



クレジットカードの不正利用を防ぐための対策は?

こまめに利用明細を確認する

クレジットカードの不正利用の対策としてこまめに利用明細を確認する

上でも見たように、盗難保険が適用されるには、届け出から61日以内の被害であることが必須条件です。

申請したが補償期間を過ぎていたということを避けるためにも、不正利用をいち早く発見することが重要です。


そのためには利用明細を、小まめにチェックする癖をつけるのが良いでしょう。

できればレシートを保管しておくと、不審な請求があった時にすぐに気づけます。


最近は利用明細を自宅に送付させずに、ウェブ上での確認が可能な会社も増えていますが、最低でも月に一度は必ず明細をチェックすべきです。

身に覚えのない利用を見つけたら、カード会社に確認の連絡をしましょう。

<関連記事>:リボ払いとは?その仕組みと返済シュミレーションを解説!

面倒に思えますが、日ごろの習慣がもしもの時に役立ちます

怪しいメールは開かない

「キャンペーンに当選しました!」のような怪しいメールは、フィッシング詐欺の可能性が高いです。

メールであれば開封せず、サイトであればそれ以上進まないようにしましょう。


カード会社を謳う不審なメールが送られてきた際は、自己判断せずにカード会社に確認を取ってください。

たとえカード情報を入力しなかったとしても、メールを開いただけでウイルスに感染する可能性もあるので要注意です。

ネットショッピングは信頼できるサイトで

最近はネットショッピング詐欺が増えていますが、生活する上でネットショッピングの利用は避けられません。

ですからショッピンッグサイトの安全性を、自分で判断する必要があります。


詐欺に遭った人で多いのが、安さにつられて利用してしまったというケースです。

詐欺サイトは相場と比べて異常に安い場合が多いので、価格に少しでも違和感を抱いた時点で利用をストップしてください。


会社名や連絡先が海外のものであるサイトも、安全性は低いです。

会社名を調べても具体的情報がでてこない場合も、架空の詐欺サイトの可能性が高いです。

<関連記事>:ソフト闇金とは?ヤミ金と何が違うの?

利用前に会社情報を調べることで、ネットショッピング詐欺に遭うリスクを減らせます

暗証番号は簡単に推測されないものに

暗証番号の入力があった取引に関しては、全て自己責任と判断されるので、一切補償がありません。

ですから暗証番号の流出は、絶対に避ける必要があります。


推測が簡単な番号は避け、誰にも教えてはいけません。

例えば車のナンバーや、誕生日の並び替えなどは、容易に推測できてしまいます。

発行したカードにすぐに署名をする

カードの裏面に署名をすることは、カードの利用規約であり、補償を受けるための必須条件です。

新たにカードをつくった際や、再発行した際は、忘れないうちに署名を済ませましょう。


法人カードの場合でも、名義人による署名が必要なので注意してください。

<関連記事>:消費者金融で勝手に借りられた!カードローンなりすましの対処法は?

書式は自由なので、自分の好きなように署名して結構です


ここまで、クレジットカードの不正利用に遭った際に取るべき対応を、原因と対策と合わせて見てきました。

どれだけ危機管理意識を持っていても、情報漏洩などのやむを得ない事情で、不正利用被害に遭う可能性があります。


その際に補償を受けれるように、ここで紹介したポイントは必ず押さえておきましょう。


この記事のまとめ
  • 不正利用の手口で多いのがフィッシング詐欺。他にもスキミング・ネットショッピング詐欺など様々ある
  • 不正利用に遭ったらカードを利用停止にして、警察に被害届を出す
  • 個人情報流出による被害は補償があるが、利用者に過失があったと判断される被害は補償対象外
  • 被害がカード会社への届け出から61日以内のものであることや、カードに署名があることは補償の必須条件
  • 暗証番号の流出や怪しいメールに注意し、利用明細をチェックする習慣をつけることが予防策


もぐお

この記事の執筆者: もぐお

元銀行員で、このサイトの責任者です。難しい金融の情報を分かりやすくお伝えできるよう、頑張ります!
好きな漫画:波よ聞いてくれ
証券外務員・特別会員一種
早稲田大学 政治経済学部 卒業
詳しいプロフィールはコチラ
ツイッターは、コチラ

続きを読む



検索
おすすめキャッシング
  • プロミス

    4.65
    プロミス
    金利
    4.5-17.8%
    借入限度額
    500万円
    融資
    最短1時間
    ネット完結
    完全対応
  • SMBCモビット

    4.36
    SMBCモビット
    金利
    3.0-18.0%
    借入限度額
    800万円
    ネット完結
    完全対応
  • アコム

    4.12
    アコム
    金利
    3.0-18.0%
    借入限度額
    800万円
    融資
    最短1時間
    ネット完結
    一部対応
より詳しいランキングはコチラ >
このサイトの執筆・監修をしています

初めまして。このサイトの管理人で、「もぐお」と言います。元銀行員で、このサイトの執筆・監修を行っています。