ゆうちょ銀行でお金を借りるときの注意点は?

郵便局は2020年2月末時点で、全国に23,892店舗もあります。

急にお金が必要になったとき、身近にある郵便局でお金を借りられたら、とても便利ですよね。


ご存じの方も多いと思いますが、郵便局では配達業務の他に、ゆうちょ銀行のサービスを受けることができ、金融商品の提供を行っています。

そこで今回は、ゆうちょ銀行でお金を借りる方法や、借りる際の注意点を詳しく解説します。


ゆうちょ銀行でお金を借りる方法は?

(方法1)貯金担保自動貸付けで借りる

「貯金担保自動貸付け」とは、ゆうちょ銀行の総合口座で管理する定額貯金や、定期貯金を担保とした貸付けサービスのことです。

貯金担保自動貸付けでは、貯金口座にある残高以上の預貯金を引き出した場合、不足分を自動的に借入できます。

<外部の関連サイト>:貯金担保自動貸付け−ゆうちょ銀行


その際、総合口座通帳の残高欄には、借入分がマイナスで記帳されます。

なお借入限度額は預入金額の90%までで、かつ1冊の総合口座通帳につき最大で300万円までです。


借入回数に制限はありません。

返済期間は、借入日から2年間です。


ただし借入日から2年以内に、担保とする定額貯金・定期貯金が満期を迎える場合には、返済期間が満期となるので注意しましょう。

<関連記事>:無担保ローンとは?分かりやすく解説

返済方法はとても簡単で、借入金額と利子の合計額を通常貯金口座へ預け入れすれば、自動的に返済できます

(方法2)クレジットカード「JP BANK」を利用する

ゆうちょ銀行では、「JP BANKカード」というクレジットカードを発行しています。

カードの種類は、「一般カード」「ゴールドカード」「ALente/EXTAGEカード」と大きく分けて3つあります。


それぞれの申込条件や、年会費は以下の通りです。

カードラインナップ 申込条件 年会費 利用限度額
JP BANK VISAカード ALente/
JP BANK JCB カード EXTAGE
満18歳〜満29歳までの方(高校生不可) ALente:1,375円(初年度無料)
EXTAGE:5年間年会費無料
30万円
(学生の場合は5万円)
JP BANK 一般カード 満18歳以上の方(高校生不可) 1,375円(初年度無料) 30万円
(学生の場合は5万円)
JP BANKゴールドカード ・VISA/Mastercard:満25歳以上で安定した収入のある方
・JCB:満20歳以上で安定した収入のある方
11,000円 50万円

<外部の関連サイト>:クレジットカード(JP BANK カード)-ゆうちょ銀行


このJP BANKカードに、キャッシング機能を付帯させれば、インターネットや提携ATMからお金を借りることが可能です。

定期貯金などの担保がない場合には、キャッシングを検討してみるのも良いでしょう。


ゴールドカード以外は、高校生を除く18歳以上からカードに申込みできるため、未成年の方でもキャッシング可能です。

なおキャッシングの利用限度額は、一般カード・ALenteカードで30万円、ゴールドカードで50万円です。


ただし学生の場合は、5万円までしか借りられませんので注意しましょう。

<関連記事>:クレジットカードのキャッシングとは?気を付けるべき点は?

ゆうちょ銀行にカードローンはある?

2020年3月現在、ゆうちょ銀行で利用できるカードローンはありません。

以前はスルガ銀行との提携商品として、「したく」というカードローンが取り扱われていました。


ですが、ゆうちょ銀行とスルガ銀行の提携解消により、2018年10月末に新規申込受付を終了しています。

そのため郵便局のゆうちょ銀行からお金を借りる方法は、これまでに紹介した「貯金担保自動貸付け」と「クレジットカード(JP BANK)付帯のキャッシング」を利用する2つのみとなります。


なお他の情報サイトでは、ゆうちょ銀行から融資を受ける方法として「貯産形成貯金担保貸付け」や「国債等担保自動貸付け」を紹介している場合もあります。

しかし貯産形成貯金担保貸付け国債等担保自動貸付けともに、2019年3月29日をもって新規受付を終了しており、現在は利用できないので注意してください。

<関連記事>:カードローンとは?わかりやすく解説!

カードローンで借入したい方は、消費者金融や銀行カードローンの利用を検討しましょう



ゆうちょの貯金担保自動貸付けでお金を借りる時に、知っておきたい点

メリット1:金利が低い

貯金担保自動貸付けは、次の通り金利の低さが最大のメリットです。

・「担保定額貯金」を担保とする場合の金利:返済時の約定金利(%)+0.25 %
・「担保定期貯金」を担保とする場合の金利:預入時の約定金利(%)+0.5%


ちなみに「約定金利」とは、当事者間の契約によって定められる利率のことです。

ゆうちょ銀行のホームページによると、2020年3月時点で、定額貯金・定期貯金の約定金利はそれぞれ0.010%となっています。


そのため2020年3月現在に貯金担保自動貸付けを利用した場合の金利は、次の通りとなります。

・担保定額貯金を担保とする場合の金利:0.26%( = 0.010%+0.25%)
・担保定期貯金を担保とする場合の金利:0.51%( = 0.010%+0.5%)


いずれの場合も1.0%を大きく下回り、大手消費者金融や銀行カードローンと比べても圧倒的に低金利であることが分かります。

カードローン 金利 限度額
アコム 3.0%~18.0% 800万円
プロミス 4.5%~17.8% 500万円
アイフル 3.0%~18.0% 800万円
三井住友銀行カードローン 4.0%~14.5% 800万円
三菱UFJ銀行カードローン 1.8%~14.6% 500万円

<関連記事>:消費者金融の金利相場は?金利はどうやって決まるの?

これだけ金利が低いのは、担保があるからです。一方のカードローンは、無担保・無保証で借入できます

メリット2:審査や年齢制限がない

貯金担保自動貸付けは定期貯金または定額貯金が担保となるため、借入時の審査がありません。

さらに保証人も不要なので、保証人になってくれる人を探す負担もないです。


また年齢制限がないのも、メリットのひとつです。

対象となる定期貯金・定額貯金があれば、未成年や学生の方でも預入金額の90%、または300万円まで借入可能です。

<関連記事>:未成年(18歳・19歳)でもお金を借りれるカードローンは?

デメリット1:定期預金または定額預金の担保が必要

何度も説明している通り、貯金担保自動貸付けは貯金がなければ借入できません。

定期貯金や定額貯金という担保があってはじめて、低金利・審査なしという好条件で融資を受けられるサービスなのです。


そのため「お金を借りたい」と思っている全ての方が、気軽に利用できる方法ではないので注意しましょう。

担保となる貯金口座を持っていなければ融資を受けられないため、そもそも現状でお金に困っている方にとっては使い勝手が良くないサービスと言えます。

無担保での融資を希望する場合は、カードローンの利用を選択肢に入れましょう

デメリット2:借入金額に限りがある

担保となる定期貯金や定額貯金があっても、無制限にお金を借りられる訳ではありません。

上でも説明した通り、借入限度額は預入金額の90%以内で、かつ1冊の総合口座通帳につき最大300万円までとされています。


そのため例えば担保定期貯金に10万円を預けている場合、借入可能額は9万円までとなります。

また500万円預けている場合でも、300万円までしか借りられないので注意してください。

<関連記事>:極度借入額とは?利用限度額との違いを解説します



ゆうちょのクレジットカードでお金を借りる時に、知っておきたい点

メリット1:キャッシングの中では低金利

クレジットカードのキャッシング機能を利用して100万円未満を借入れる場合、多くのカードでは18.0%程度の金利が適用されます。

一方ゆうちょ銀行のJP BANKカード(一般カード)でキャッシングを利用する際の金利は15.0%であり、他の主要なカードに比べると低めに設定されています。

主なクレジットカード 実質年率(金利) 利用可能枠
JP BANKカード(一般カード) 15.0% 30万円まで
三井住友カード 18.0% 5万円~50万円
楽天カード 18.0% 1万円~90万円
エポスカード 18.0% 1万円~50万円


貯金担保自動貸付けの金利には劣るものの、一般的なクレジットカードのキャッシングや消費社金融のカードローンを利用するよりも低金利でお金を借りられます。

ただ利用可能枠は30万円までのため、高額の融資には向いていません。

<関連記事>:クレジットカードを分かりやすく解説します

15.0%という金利(年率)は、銀行カードローンの上限金利並みです

メリット2:提携ATMが多い

JP BANKカードは、提携ATMが多いのもうれしいメリットです。

郵便局のほか、次のコンビニや銀行のATMなどでキャッシングできます。

JP BANKカードの提携ATM
  • セブン-イレブン
  • ローソン
  • ファミリーマート
  • 三井住友銀行
  • みずほ銀行
  • 三菱UFJ銀行



出先で急にお金が必要になったときでも、近くのATMから気軽に借入できるのでとても便利です。

デメリット1:即日発行できない

JP BANKカードは、即日発行されないので注意しましょう。

発行までの流れとしてはまず、インターネットから入会申込手続きを行うと、1週間ほどで申込書が自宅へ郵送されます。


続いて届いた入会申込書に、必要事項を記入して返送します。

その後、審査に2~3週間ほどかかります。


そのため申込からカードが手元に届くまでには、数週間の時間を要します。

JP BANKカードでキャッシングしたい場合は、1カ月程度余裕をもって申込んでおくことをおすすめします。


またカード発行後、キャッシングの振込依頼サービスを利用しても、即日には対応してもらえませんので注意が必要です。

振込依頼は電話かインターネットにて24時間365日受け付けていますが、実際に口座へ振り込まれるのは申込んでから5営業日後となります。


なるべく早くお金が欲しい場合は、提携ATMを利用すると良いでしょう。

<関連記事>:クレジットカードの審査期間は?分かりやすく解説!

即日で借入したいなら、消費者金融がオススメです

デメリット2:クレジットカードの年会費が発生する

JP BANKカード(一般カード)は、年会費無料のクレジットカードではありません。

初年度年会費は無料ですが翌年度以降、毎年1,375円(税込)かかってしまいます。


なお翌年度の年会費を無料にするためには、次のいずれかの条件を満たす必要があります。

翌年度の年会費を無料にするための条件
  • 対象となる公共料金等を「JP BANKカード」で支払い
  • 給与振込口座にゆうちょ銀行の口座を利用
  • ゆうちょ銀行の年金自動受け取りを利用
  • 直近1年間のショッピング利用額累計が30万円以上



キャッシングを利用するためだけにカードを発行すると、年会費で損をしてしまう可能性もありますので注意しましょう。

<関連記事>:カードローンとクレジットカードとの違いは?



以上、郵便局のゆうちょ銀行からお金を借りる方法と、借りる際の注意点について解説しました。

ゆうちょ銀行では、「貯金担保自動貸付け」または「JP BANKカード」のキャッシング機能を利用する2つの方法でお金を借りることができます。


なおゆうちょ銀行を利用する最大のメリットは、他の消費者金融や銀行カードローン、クレジットカードのキャッシングに比べて低金利であることが挙げられます。

ただカードローンでは、スピーディーにお金を借りられる利点もあるので、どの借入が自分に合っているのか検討してみて下さい。


この記事のまとめ
  • 貯金担保自動貸付けを利用するには、担保に定期貯金または定額貯金が必須
  • 貯金担保自動貸付けの金利は、1.0%以下とかなり低金利
  • ゆうちょ銀行でお金を借りる方法は、貯金担保自動貸付けとクレジットカードのキャッシングのみ
  • JP BANKカードの金利は15%と、他のクレジットカードに比べて低め
  • JP BANKカードは即日発行不可で、年会費がかかる点に要注意


もぐお

この記事の執筆者: もぐお

元銀行員で、このサイトの責任者です。難しい金融の情報を分かりやすくお伝えできるよう、頑張ります!
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