AI審査「信用スコア」によるスマホ融資、利用上の注意点は?

人工知能(AI)により「信用スコア」を算出し、スマホで融資を受けられるサービスを知っていますか?

スマホがあれば融資を受けることが可能で、従来の消費者金融よりも低金利での借入も可能です。


一見すると便利なスマホ融資サービスですが、利用する上では注意しておきたい点もあります。

そこで今回は信用スコアの中身や、AI審査を活用したスマホ融資サービスの注意点について解説します。


AI審査を活用した信用スコアとは?

信用スコアとは?

信用スコアとは人工知能(AI)を使って、申し込み者の信用力を数値化したものです。

信用スコアを算出する際に使う情報は、従来の審査で使われていた属性(年齢・職業・年収・未婚既婚など)や他社からの借入情報だけでなく、性格や好み、思考なども分析されます。


また性格や好みといった情報は、信用スコアサービスを提供する会社が、外部の提携企業などを通じて、ネット通販の利用履歴やウェブサイトの閲覧履歴などのデータから収集します。

このように今まで審査に関係なかった項目も、信用スコアを使ったスマホ融資では加味されます。


信用スコアが高いほど適用金利が下がったり、借入限度額が大きくなります。

<関連記事>:カードローン金利の仕組みを解説!

信用スコアに利用するデータを収集する際は、申込者の同意が必須なので、勝手にデータを悪用される心配はいりません

信用スコアのメリット

信用スコアの算出の際はAIによって、性格や趣味嗜好など、今までの借入審査には使われていなかった情報も利用されると説明しました。

これらの情報が活用されることで、利用者にはどのようなメリットがあるのでしょうか?


1つ目は低金利で、融資を受けられるというメリットです。

AI審査を使った融資では基本的に、スマホのみで取引を完了させることが可能なため、従来の消費者金融のように店舗を持ちません。


審査も大部分はAIが行うため、大手のような審査スタッフの人員もそれほど必要としません。

そのため貸出にあたっての、固定費を抑えることができます。


加えて審査にAIを活用することで、従来よりも精度の高い審査が可能になり、お客さんの貸し倒れリスクを抑えられると(建前上は)されています。

固定費や貸し倒れリスクを抑えられるため、低金利での融資も可能となるのです。


2つ目のメリットは、若い人でも融資を受けやすい点です。

その理由としてAI審査では、将来性なども信用スコアに加味します。


今までのカードローンでは融資を断られたり、上限金利での借入しかできなかった若い人でも、スマホ融資では将来性があると見なされ、有利な条件で借入できる可能性があります。

その他にも信用スコアが一定以上であれば、様々なサービスで優遇を受けられる場合があります。

従来のスコアリングとの違いは?

従来の銀行カードローンや、消費者金融の借入審査では、「スコアリング」という審査システムが使われています。

上で説明した「信用スコア」と「スコアリング」は、言葉は似ていても、中身は異なります。


信用スコアとは、申込情報や信用情報に加え、金融データ以外の個人データをAIで審査し、点数化したものです。

一方でスコアリングとは、申込者の属性情報と借入情報に、それぞれに点数をつける評価方式です 。


信用スコアでは申込情報と借入情報の他に、性格や思考などの個人データが利用される点が、スコアリングと異なります。

また信用スコアの算出にはAIが使われますが、スコアリングではコンピューターを使って点数を判定した後、審査担当者に目で個別にチェックを行います。


さらにスコアリング評価と信用スコアでは、借入条件への影響も違います。

スコアリング評価が高ければ審査に通過する確率は上がりますが、それだけで借入条件が変わることはないです。


一方で信用スコアの点数が高ければ、適用金利が低くなったり、借入枠が増額されるケースもあります。

<関連記事>:消費者金融の審査基準について

信用スコアとスコアリング共に、評価の仕方は会社によって異なり、詳しい審査基準は公表されていません



信用スコアによるスマホ融資サービス3選

AIの信用スコアを活用したスマホ融資サービスは、日本でも普及し始めています。

ここからは、主なスマホ融資サービスを紹介します。

1.J.Score(ジェイスコア)

J.Score

J.Scoreは、みずほ銀行とソフトバンクが共同で運営していて、AI審査による信用スコアを導入した、近未来型の消費者金融です。

金利や借入限度額は、以下の通りです。

金利(年率) 借入限度額 Web完結取引
0.8%〜12% 10〜1,000万円 対応している


信用スコアのことを、J.Scoreでは独自に「AIスコア」と呼んでいます。

J.ScoreによるAIスコア診断では、年収や雇用形態以外に、性格や趣味、ライフスタイルに関する質問が合計で150以上あります。


J.Scoreでお金を借りるには、AIスコア診断で600点以上を獲得する必要があります。

すべての質問に答えることで、AIスコアが上がり、適用金利が低くなると言われています。


また性格や趣味に関する質問に答える以外にも、ソフトバンクまたはワイモバイル、およびYahoo!JAPANとの情報連携によって、より良い条件での借り入れが可能となります。

<関連記事>:J.Score(ジェイスコア)の申込方法や即日融資の条件を紹介!

金利の低さは魅力的ですが、質問が150以上もあるため、急いで借りたい人には向いてないかもしれません

2.LINE Pocket Money(ラインポケットマネー)

LINE Pocket Money

LINE Pocket Money(以下、「ラインポケットマネー」)は、多くの人が身近に使っているLINEアプリから借入が可能です。

以下は、金利や借入限度額などの借入条件です。

金利(年率) 借入限度額 Web完結取引
3.0%~18.0% 100万円 対応している


金利は3.0%~18.0%と、大手消費者金融とほぼ変わりません。

借入限度額も100万円と、少額融資を希望する人に向けたサービスと言えます。

<関連記事>:LINE Pocket Moneyとは?メリットやデメリット、注意点を紹介!


ラインポケットマネーを利用するには、LINEアプリ内のウォレットタブにある、「LINE Pay」の登録が必要となります。

LINE Payを使って、申し込みから借入、返済まで行います。


審査はもちろん、信用スコアが使われていますが、ラインポケットマネーでは「LINEスコア」という名称です。

LINEスコアでは、ライフスタイルに関する15項目の質問と、LINEの使用頻度や関心のあるニュースのジャンルといったLINEの行動データから、信用力を点数化していきます。


LINEスコアは1000点満点で、301点以上であればラインポケットマネーの利用が可能です。

またラインポケットマネーでは、新型コロナウイルス感染症に関する取り組みとして、借入金の利息をLINE Pay残高で全額返金するサービスを、2020年4月2日から5月31日まで実施しています。

<外部の関連サイト>:新型コロナウイルス感染症生活資金サポート│LINEポケットマネー

3.新生銀行スマートマネーレンディング

新生銀行スマートマネーレンディング

新生銀行スマートマネーレンディングとは、新生銀行とNTTドコモが共同で提供している消費者ローンです。

利用できるのは、ドコモユーザーのみとなっています。


以下は、金利や借入限度額などの条件です。

金利(年率) 借入限度額 Web完結取引
5.7%〜14.8% 100万円 対応している


上限金利は14.8%と、消費者金融よりは低い金利で借りられますが、J.Scoreや一部の銀行カードローンには劣ります。

またマネーレンディングもラインポケットマネーと同様、少額融資似特化したサービスです。


マネーレンディングの審査では、「ドコモスコアリング」と呼ばれる信用スコアをAIによって算出します。

ドコモスコアリングでは、申込者のドコモの契約内容や携帯料金の支払い履歴、コンテンツサービス利用状況などを基に分析を行います。


分析結果からドコモは、金利や融資額を判定します。

また新生銀行も申込情報の目視チェックや、信用情報機関への照会などの審査を担当していると思われます。


その他にもマネーレンディングでは、家計簿アプリで知られている「マネーフォワード社」が提供する金融関連サービスの連携を、専用アプリから行うと金利優遇が受けられます。

このようにドコモの利用履歴や、金融に関する情報を提供することで、より良い条件での借入が可能となります。

<関連記事>:新生銀行スマートマネーレンディングとは?

マネーレンディングでは、ドコモの契約年数に応じて金利が下がるサービスもあります



信用スコアを使ったスマホ融資、利用する上での注意点とは?

先ほどはAI審査を活用した、スマホ融資のメリットについて見てきました。

とはいえスマホ融資も、メリットばかりではありません。


以下では、AI審査によるスマホ融資を利用する上での注意点を見ていきます。

虚偽の申告はNG

信用スコアを使ったスマホ融資では、性格やライフスタイルに関する質問に答えたり、外部の提携企業などを通じて個人データを連携させたりします。

スコアが高くなれば貸付可能額(借入枠)が上がり、適用金利も低くなるため、軽い気持ちでウソを付く人もいるかもしれません。


ですが、スコアを上げるために虚偽の申告をするのはNGです。

嘘の情報を申告したことが発覚すれば、サービスが利用できなくなる可能性もあります。


またスマホ融資であっても、本人確認書類の提出は求められる上に、借入額によっては収入証明書も必要となります。

<関連記事>:カードローン審査で年収・勤務先の嘘はなぜバレる?

スマホ融資でも従来のカードローンと同じく、信用情報機関への照会は行うので、他社の借入情報をごまかしてもバレてしまいます

審査基準が不明瞭

通常のカードローン審査の場合、安定収入があり他社の借入が少なく、過去に金融事故を起こしていなければ、審査に通過する可能性は十分あります。

しかし信用スコアによるスマホ融資では、スマホの利用履歴や提携企業のサービスによる情報などを基に審査を行います。


そのため審査基準が、従来のカードローンとは異なります。

一般的なカードローンの審査(スコアリング評価)には通過する人でも、信用スコアを使ったスマホ融資では、融資してもらえないケースもあります。


安定して高い収入を得ている人でも、融資不可とされる可能性はある上、審査落ちした理由を知ることは不可能です。

<関連記事>:カードローンの審査の流れと審査基準

手軽に借入できるため、借り過ぎに注意

スマホ融資は、申し込みから返済までの全ての手続きがwebで完結し、簡単に借入ができます。

ただ手軽に借りられるために、つい借り過ぎないよう注意してください。


融資を受ける前に、本当に借りる必要があるか、もう一度考えましょう。

また子どもの教育費やリフォーム費用など、借入金の使い道が決まっている場合、銀行の目的別ローンを利用すれば、より良い条件で借りられるケースもあります。


本当に必要な借入なのか、より低金利で融資してくれる金融機関はないか、見極めましょう。

<関連記事>:お金を借りる初心者に教えたい!基本情報の丸わかり解説

借入条件は厳しいですが、国からお金を借りられる「生活福祉資金貸付制度」などもあります



以上、AI審査を活用した(=信用スコアによる)スマホ融資について見てきました。

信用スコアでは、申込情報や借入情報だけでなく、スマホの利用履歴などから性格や好みなども加味して分析が行われます。


そのため今まで融資を受けられなかった人も、借入できる可能性があります。

お金を借りたいと考えている人は、借り過ぎには注意しながら、スマホ融資の活用をぜひ検討してみてください。


この記事のまとめ
  • 信用スコアとは、申込情報などの基本的な情報に加え、性格や思考などをAIで分析して、個人の信用力を数値化したもの
  • 信用スコアはスコアリングと違い、性格や趣味などの情報も加味し、審査にAIを活用する
  • 現在提供されている主なスマホ融資サービスは、「J.Score」「LINE Pocket Money」「新生銀行スマートマネーレンディング」の3つ
  • 高いスコアを出すために、虚偽の申告をするのはNG
  • 従来のカードローンとは審査基準が異なり、安定した高収入の人でも審査落ちの可能性あり


もぐお

この記事の執筆者: もぐお

元銀行員で、このサイトの責任者です。難しい金融の情報を分かりやすくお伝えできるよう、頑張ります!
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