【元銀行員が解説】教育ローンの仕組みとは?低金利の教育ローンは?

教育ローンっていう名前を聞いたことがあっても、実際にどんな仕組みなのか理解している人は少ないでしょう。

特に奨学金との違いが分からない人は、多いはずです。


今回は教育ローンの仕組みや上手な活用方法、低金利の教育ローンについて紹介します。

進学予定のお子さんを持つ、親御さんは必見です。


教育ローンとは?キホンの仕組みを解説

教育ローンとは教育資金のために親が借りるローン

教育ローンとは、簡単に言うと、親が子供の進学のために借りる、教育資金のためのローンのことです。

つまり、教育ローンの借主は親になります。


カードローンやフリーローンに比べて、低金利で借りられるのが教育ローンの魅力です。

また教育資金とは、入学料・授業料だけでなく、定期代やパソコン購入費も含まれます。


つまり進学・教育に関係することなら、幅広に教育ローンを利用できることになります。

もちろんカードローン・フリーローンを教育資金として使うこともできますが、どうせなら教育ローンを積極的に活用したいところです

教育ローンは国と民間の2種類ある

教育ローンは国と民間の2種類ある

教育ローンは、国と民間の2種類のタイプに分けることができます。

国の教育ローンは、貸出先が日本政策金融公庫になります。


一方の民間の教育ローンは、銀行や信販会社が貸出先になります。

後で詳しく見ますが、国の教育ローンの方がより低金利での借り入れが可能です。

どこで申し込みできるの?

国の教育ローンで借りる場合は、日本政策金融公庫のホームページから申し込むことができます。

また日本政策金融公庫の支店で、直接申し込むことも可能です。


銀行の教育ローンは、銀行に直接申し込みをします。

信販会社の教育ローンは、進学先の学校を経由して申し込みをします。

<関連記事>:信販会社とは?元銀行員が分かりやすく解説します

奨学金とは何が違うの?

教育ローンと奨学金の違い

教育ローンが親の借り入れであるのに対し、奨学金は学生本人による借入です。


詳しい違いは後ほど(「国と民間の教育ローン、奨学金を比較してみた」で)見ていきますが、奨学金は、さらに低金利での借り入れが可能です。

ただし審査にかなり時間がかかるため、奨学金の申し込みをしても、実際に借りられるのは入学後になります。


ちなみに学生ローンも奨学金と同じく、学生本人の借り入れになります。

学生ローンは消費者金融に近い高金利なので、あまり積極的にオススメできません



教育ローンの仕組み、メリットは?

1.場合によっては低利の借り入れが可能

メリットの一つ目は、低金利での借り入れも可能という点です。


国の教育ローンの場合、固定で1.71パーセントでの借り入れが可能です。

この金利は住宅ローンにも匹敵する低さです


銀行の教育ローンはここまで低くないですが、年率4%未満(変動)で、フリーローンに較べても低金利です。

<関連記事>:【元銀行員が解説!】フリーローンとは?

2.審査スピードが早く、入学前の借り入れが可能

審査スピードが早いのも教育ローンの利点です。

日本政策金融公庫の教育ローンでも、申し込みから20日程度での融資が可能です。

民間の教育ローンなら、10日程度で融資も可能です。


とはいえ入学前の2月から3月には申し込みが殺到するので、この時期だけは、もう少し時間がかかります。

また一年中、申し込みが可能です。

3.成績を問われない

奨学金は子供(学生)の成績によって融資を受けられない場合がありますが、教育ローンは成績を見られません。

教育ローンの方が、利用のためのハードルが低いのも魅力です。

後で奨学金と教育ローンの併用を提案してますが、子供の成績が悪い場合、奨学金の活用ができません。



教育ローンの仕組み、デメリットは?

教育ローンの仕組み、デメリットは?

1.借入先を間違えると高金利となる

教育ローンと言っても、借入先を間違えると金利が高くなります。


特に学校経由で申し込む、信販会社の教育ローンは5%から10%程度の金利になり、あまりお得とは言えません。

しかも、学校経由の教育ローンは、事前に金利を提示してくれない場合もあります。


教育ローンの申し込みは国の教育ローン、最低でも銀行を使いましょう。

2.借入額は(1人あたり)350万円まで

借り入れ金額が、最大でも1人あたり350万円に限定されているのも、教育ローンのデメリットです。


ただしこれは国の教育ローンの金額でして、民間の教育ローンなら上限を500万円にしている金融機関が多いです。

一方の奨学金なら、もう少し高額の借り入れも可能です。

ちなみに教育ローンでも、海外留学に関係する場合は、450万円までの借り入れも可能です。

3.返済は借り入れの翌月から始まる

教育ローンは他のローンに比べて低金利なため、返済負担が小さいのが魅力ではあります。

ですが、借入から翌月にはもう返済が発生します。


一方で奨学金は卒業まで返済が始まらず、返済負担という点では教育ローンの方が見劣りします。

国と民間の教育ローン、奨学金を比較してみた

ここまで、国と民間の教育ローン、奨学金を比較してきました。

これらをまとめたのが、以下の表になります。

国の教育ローン(日本政策金融公庫) 民間の教育ローン 奨学金(日本学生支援機構)
借主 保護者 保護者 学生本人
年収制限 年収200万円以上

■子供1人の世帯:世帯年収790万円まで
■子供2人の世帯:世帯年収890万円まで

※子供の人数によって年収制限が異なる
年収200万円以上
※融資元により異なる
■子供1人の世帯:年収790万円以下まで

■子供2人の世帯:年収890万円以下まで

※子供の人数によって年収制限が異なる
成績 問われない 問われない 問われる
※成績が5段階評価のうち
評定3.5以上などの条件あり
申し込める時期 一年中 一年中 ■(予約採用)
1.高校3年の5月~6月頃
2.高校3年の10月~11月頃

■(在学採用)
進学後の毎年春

■(緊急・応急採用)
進学後の緊急時(随時)
審査にかかる日数 20日程度(2~3月は1か月以上) 10日程度 3~5ヶ月
最大融資額 最大350万円
※学生1人あたり
300~500万円 最大576万円
※学生1人あたり
融資方法 融資額を一括で振込 融資額を一括で振込 毎月定額を振込
金利(年率) (固定)1.71% 3%~10% 無金利または
0.01%~0.33%
※奨学金の種類により異なる
入学前の受け取り 可能 可能 不可(最短でも4月)
返済が始まる時期 借入の翌月から 借入の翌月から 卒業後から

表からも分かる通り、奨学金の金利は断トツに低いですが、受け取りが入学後になります。


そこで教育ローンと奨学金を一緒に使うことを、当サイトでは提案しています。

詳しくは後ほど説明します。

奨学金の好条件は魅力なのですが、社会人になって思うように返済できず、社会問題にもなり始めています。



低金利の教育ローンは?上手な活用法は?

低金利の教育ローンはどれ?

ここまで教育ローンの仕組みやメリット点、デメリットについて見てきました。

ここからは、低金利の教育ローンや教育ローンの上手な活用法について紹介します

各種の教育ローンを比較してみた

教育ローン 金利(年率) 借入金額
国の教育ローン (固定)1.71% 350万円以内(学生一人あたり)
三菱UFJ銀行 (変動)3.975% 30万円以上、500万円以内
三井住友銀行(無担保) (変動)3.475% 10万円以上300万円以内
みずほ銀行 (変動)3.475% 10万円以上300万円以内
オリコ 学校によって適用金利が変わる 10万円以上500万円以下
セディナ 学校によって適用金利が変わる 4万円以上500万円以下

以上の表は、国と民間の教育ローンの金利と借り入れ限度額を、比較した表です。

こうして見ると、国の教育ローンの金利が突出して低いのが分かります。


次に低いのが銀行の教育ローンで、どこも4%未満の水準です

オリコやセディナといった信販会社は、学校経由で申し込みをする教育ローンです。


どの学校から申し込むかによって適用金利は変わりますが、金利水準は年率5%から10%程度です

<関連記事>:実質年率とは?元銀行員が解説!金利と何が違うの?

上の表のような情報を知らずに学校経由で教育ローンを申し込み、今も高金利の返済に苦しむ人が後を絶ちません

イチオシは国の教育ローン

上の表からも分かりの通り、当サイトとしておすすめの教育ローンは、国の教育ローン(日本政策金融公庫)です。

間違っても、学校経由の教育ローン(信販会社)は利用しないでください。


とはいえ、どなたでも国の教育ローンに申し込みができる訳ではありません。

申し込み条件として、以下を満たしている必要があります。

・年収が200万円以上であること
・世帯年収が高すぎないこと
・信用情報機関に事故情報の登録がないこと



「世帯年収が高すぎないこと」の部分が分かりづらいので、以下の表をご覧下さい。

お子さまの人数 世帯年収(所得)の上限額
1人 790万円(590万円)
2人 890万円(680万円)
3人 990万円(770万円)
4人 1,090万円(870万円)
5人 1,190万円(970万円)

(出典):教育ローンの利用条件 | 日本政策金融公庫


こちらの表の通り、子供の数に応じて上限とされる世帯年収が違います。

これを上回る年収だと申し込みができません。

括弧内の金額は、事業所得者の場合の所得上限額です。


通常、申し込みから融資まで20日ですが、申し込みが殺到する2~3月は別です。

4月入学を予定しているなら、余裕を持って、前年の12月には申し込みを完了させておきましょう。

奨学金との組み合わせを考えること!

教育ローンと奨学金の組み合わせを考えること!

ここまで教育ローンの上手な活用方法について、見てきました。

ですが可能ならば、教育ローンと奨学金と組み合わせた活用をよりオススメします。


奨学金の最大の利点は、その金利の低さです。

第二種の奨学金でも、金利は上限金利が0.33%と、国の教育ローンに比べてさらに低いです。


一方で奨学金にも、欠点があります。

それはお金の受け取り時期が、入学後になることです。


このため入学料や授業料を、奨学金で支払うことができません。

そこで提案したいのが、先に教育ローンで借り入れをして、入学後に奨学金で借り換える方法です。


まず、進学を控えた高校3年の5~6月、ないし10~11月に奨学金の申し込みをします。

次に、12月に国の教育ローンの申し込みをします。


この教育ローンのお金で、入学金や進学のための費用を賄います。

その後、4月や5月に奨学金が手元に入ってくるため、このお金を使って教育ローンの返済に充てます。


これならば資金繰りの問題なく、より低金利での借り入れが可能になります。

是非検討して見て下さい。
   

とはいえ奨学金は借金なので、その活用については真剣に考えて下さい。


以上を教育ローンの仕組みや上手な活用方法について見てきました。

教育ローンそのものは低金利ではありますが、より低い金利で教育資金の借入をしようと思うならば、奨学金との併用を考えるべきだというのが上での説明です。


ただし、このやり方は子供自身に借金を背負わせることになります。

そのリスクについては、お子さんとよく話し合ってください。

この記事のまとめ

  • 教育ローンとは、子供の教育資金のために親が借入するローン
  • 教育ローンは国と民間の2種類あり、国の方が低金利(1.71%)
  • 民間の教育ローンは銀行・信販会社が貸主で、金利は3~10%程度
  • 審査スピードが早いのが教育ローンの魅力だが、奨学金に較べて返済負担が重い
  • 教育ローンで入学金・授業料を支払い、入学後に奨学金に借り換えるのがオススメ

もぐお

この記事の執筆者: もぐお

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