多重債務者とは?借金解決の方法は?

住宅ローンや自動車ローン、クレジットカードなど、「お金を借りて商品を購入する」のは、今や珍しい事ではありません。

ほとんどの人は、自分の収入の範囲内で借り入れをしており、問題なく返済できています。


しかし中には、返済に困って複数の会社から借金をしてしまう、いわゆる「多重債務者」になる人もいます

多重債務者になってしまうと、自力での返済が難しくなります。

今回は、多重債務とはどんなものか、また多重債務者から脱する方法などについて、解説します。


「多重債務者」ってどういう意味?



多重債務者とは、どのような人を指すのでしょうか?

その問題点や、最近の傾向についても見ていきましょう。

多重債務者とは

「多重債務者」とは、複数の貸金業者からお金を借り、その返済が困難になっている人を指します

複数の借入先から借金をするのが、悪いという訳ではありません。


しかし返済できる当てがないのに次々とお金を借りてしまうと、利子も付いて借金が雪だるま式に膨らんでいきます。

「借金を返済するために他の会社から借り入れをする」という、泥沼にはまってしまう多重債務者も多くいるのが現状です。

多重債務の問題点は?

多重債務の一番の問題点は、借金を完済するというゴールが、いつまでも見えてこないことです。

複数の会社から借り入れがあるという事は、それだけ高額な借金をしている事になります。


多重債務者は毎月の返済に追われ、「借金を返済するための借金」を繰り返すことになります。

しかし金利を返すだけで精いっぱいの状態では、借金がなかなか減りません。

返済が遅れている会社からは、毎日のように電話や催促の通知が来るため、精神的にも疲弊します。

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多重債務者は近年、減少傾向にある

バブル崩壊以降、大きな問題となった多重債務者ですが、近年ではピーク時の20分の1程度までその数を減らしています

これは2010年に貸金業法が改正されたことが、大きく関係しています。


貸金業法の改正では、年収の3分の1を超える借り入れを不可能とする「総量規制」が定められました。

自分が借りられる金額の上限が決まっているので、必然的に多数の金融機関から借り入れをすることが難しくなったのです。


(出典:JICC 日本信用情報機構を元に当サイトで作成)


上の図は、多重債務者の推移をグラフにしたものです。

借り入れが5件以上ある多重債務者は、2007年に177万人とピークまで達しましたが、2017年には8.5万と、20分の1以下にまで減少しています。



多重債務者に陥る原因は?



貸金業者や銀行から借りられる金額は、本来ならその人の返済能力に見合った金額に、設定されるはずです。

それなのになぜ、「返せないから他の会社に借りる」というケースが起きるのでしょうか?

多重債務者に陥ってしまう原因を見ていきましょう。

多重債務者に落ち込んでいく流れは?



多重債務に陥ってしまう人のすべてが、最初から無計画な借り入れをしていた訳ではありません

たとえば住宅や車を購入するために、ローンを組んだとします。

通常であれば、無理のない範囲で毎月一定額を返済していき、数年後には完済できます。

しかし何らかの理由で家計が苦しくなると、ローンの返済に充てるお金が準備できなくなるのです。


このローンの返済のために、別の会社から借り入れを行うと「多重債務」になります

この時に借りたお金を速やかに返済できれば良いのですが、そうならないケースの方が多いです。


その後も収入が安定せず、これらの返済が難しくなると、また別の会社から借金をしなければなりません。

このように、無計画な借り入れや浪費をしている人でなくても、多重債務者になってしまう可能性は十分にあるのです。

借金が返済できなくなる原因は?

「借金の返済に行き詰まる」ことで多重債務者になるとお伝えしましたが、これはなぜ起こるのでしょうか?

大きな原因の一つに、リストラや減給などによる「収入の減少」があります

病気やケガで働けなくなった場合は、これに加えて療養費も必要になり、さらに家計が苦しくなります。


高額なブランド品を買いあさったり、ギャンブルにお金をつぎ込んでしまう事も、借金が返せなくなる原因になります。

こういった浪費癖がある人は、それが借り入れているお金であっても、「手元にお金がある」という安心感から使い込んでしまう事が多いようです。

また家族や友人の借金の保証人を引き受けたために、それを返済する義務を負ってしまうというケースもあります。

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多重債務者に陥りやすいのはどんな人?

計画性がなく怠惰な性格の人は、借金の返済に対する認識がルーズになり、多重債務者に陥りやすくなります

自制心がなく、お金を使い込んでしまう人も、中々借金を減らすことができません。


また意外なところでは、正義感が強い人や見栄っ張りな人も、多重債務に陥りやすい傾向があります。

「借金のことを周りに知られたくない」「迷惑や心配をかけたくない」という思いが強いと、人に相談することができず自分ひとりで抱え込んでしまうのです。

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多重債務者の借金を解決する方法は?



多重債務にはまってしまうと、返しても返しても借金が減らず、苦しい生活が続きます。

多重債務者の苦しい現状を打破するには、以下の2つの方法があります。

方法1:おまとめローン

「おまとめローン」とは、複数の会社から借りている借金を一本化してすることで、多重債務から抜け出す方法です。

債務を一本化することで、利子の負担を減らし、返済が少しラクになります。


たとえば3つの会社から50万円ずつ借り入れていた場合、おまとめローンで150万円を借りてこれらの借金を一旦完済し、今後はおまとめローンに対してのみ返済を続けます。

借り入れ金額が上がるほど金利が下がるため、3つの会社にそれぞれ返済していた時よりも、毎月の返済利息を減らせます。

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方法2:債務整理

債務整理とは、借金を減額したり、支払いに猶予を持たせるために行う手続きのことです。

弁護士や司法書士に依頼し、債権者と交渉してもらう事で、借金の減額や将来利息のカットを求めることができます。


債務整理には、任意整理・個人再生・自己破産などがあり、自分の状況にあったものを選択します。

借金が減るだけでなく、督促の電話や取り立てを止めることもできるため、精神的にも楽になります。


ただし債務整理を一度行うと、その情報が「事故情報」として信用情報機関に残ります。いわゆる「ブラックリストに載る」と表現されるものです。

この情報は5~10年残り、各金融機関で共有されるため、この期間は新たな借り入れができなくなります。

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多重債務者にならないために気を付けることは?



現在借り入れがある人は、たとえ今は順調に返済が進んでいても、何らかのきっかけで多重債務者になってしまう可能性があります。

多重債務者にならないためには、どんなことに気を付ければ良いのでしょうか?

計画的に借り入れをする

まずは大前提ですが、計画的な借り入れをすることが大切です。

「計画的な借り入れ」は、「毎月何日までに、いくら返せばいいかを把握している」だけでは不十分です。

「何のためにいくら借りるのか」、「何回に分けて何円ずつ返済するのか」、「返済に充てるお金はどこから捻出するのか」など、借り入れをする前にしっかり決めておきましょう。


また、「必要な金額しか借りない」ことも大切です。人は手元にお金があると、どうしても財布のひもが緩くなってしまいます。

キャッシング枠では50万円まで借りることができる場合でも、必要な金額が30万円なら、30万円だけ借りるようにしましょう。

返済できない場合は担当者に相談

計画的に借り入れをした場合でも、何らかの事情で、返済が難しくなることがあります。

そんな時は安易に他社から借りようとせず、まずは担当者に相談してみて下さい


返済計画を見直し、返済期間を延長してもらうことで、月々の返済額を減らせる可能性があります。

債務整理とは違って借金自体が減る訳ではありませんが、ブラックリストに載る心配もありません。

ただし返済期間が長引けば、当然上乗せされる利子も多くなります。無理のない範囲で、できるだけ計画通りに返済していきましょう。

クレジットカードの使い過ぎにも要注意

「クレジットカードを使い過ぎて、翌月支払いができなかった」という経験はありませんか?

クレジットカードでの買い物はポイントが溜まるためお得ですが、財布から現金が減らないため、使い過ぎに気付きにくいというデメリットもあります。


また年会費がかからないカードが多く、使う場所によって特典が変わるなどの理由から、複数のクレジットカードを持っている人も多いです。

しかし複数のカードを使い分けると、支払いの状況が分かりずらくなるため、知らない間に使い過ぎてしまう原因になります。

使用するカードは1~2枚に絞り、毎月何にいくら使ったかを、しっかり把握するようにしましょう。



以上、多重債務者について見てきました。上でも説明した通り、多重債務者はだらしない人がなるとは限りません。

収入が急に減ったことで、返済に行き詰まり、多重債務者になる人もいます。

そうならないためにも、借入は無理のない範囲で行うようにしましょう。

この記事のまとめ

  • 「多重債務者」とは、複数の貸金業者からお金を借り、その返済が困難になっている人
  • 「返済のための借り入れ」が続き、借金が雪だるま式に増える
  • リストラや減給で収入が減ると、多重債務に陥りやすい
  • 多重債務から脱却する方法に、おまとめローンや債務整理がある
  • 返済が難しい場合は担当者に連絡し、返済計画を見直すこと

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