【元銀行員が解説】ヤミ金で困ったら、どこに相談すれば良い?

ヤミ金を利用すると、違法な高金利で貸し付けをされ、返済に行き詰まると、厳しい取り立てをされます。

場合によっては、日常生活が送れなくなったり、家族や友人、職場にまで被害が及ぶケースもあります。


もしヤミ金を利用してしまい、恐ろしい被害に遭ったら、どこに相談すれば良いのでしょうか?

今回は、ヤミ金で困ったときの相談先や、相談後の対応について紹介します。


ヤミ金被害に遭った!どこに相談するべき?

暴力的な取り立てをされたら警察へ

ヤミ金の返済が滞ると、悪質な取り立てをされるケースがあります。

実際にあった被害として、以下のものがあります。

・昼夜を問わず何十回も催促の電話をされる
・自宅のドアを激しく叩いて大声で返済を迫る
・「~は借金を返さない」といった張り紙を近所中に貼って回る
・恫喝や殴る蹴るといった、暴力的な行為を行う
・勤務先や家族にまで取り立てをする



暴力を伴う取り立てをするヤミ金業者は減少傾向にはありますが、上記のような被害に遭ったら、迷わず警察に相談しましょう。

暴力を振るわれた場合は、傷害罪が適用され、刑事事件として取り扱われる可能性があります。


また警察に相談へ行く際は、体の傷や、脅迫された音声などの証拠を、できる限り持っていきましょう。

具体的な証拠がないと、個人間の金銭トラブルは民事不介入とされ、動いてくれないケースもあるからです。

過剰な取り立ては、貸金業法21条に違反します。

ヤミ金に詳しい弁護士や司法書士に相談する

ヤミ金から暴力や脅迫を伴う取り立てを受けた場合は、上で書いた通り、警察に相談した方がよいでしょう。

ですが、それ以外の場合は警察でも対処してくれないケースもあり得ます。


たとえば違法な高金利で貸出をするものの、暴力的な取り立てがない場合です。

暴行罪などの立件が難しい場合は、民事不介入を理由に警察も介入をためらうかもしれません。


違法な高金利は、貸金業法や出資法に違反していますが、それらの法律を所管するのは金融庁であり、警察庁ではありません。

<外部の関連サイト>:犯罪が消える魔法の言葉「民事不介入」 | 京葉弁護士法人


では、警察がヤミ金問題で積極的に動いてくれない場合、どこに相談すれば良いのでしょうか?

相談先としておすすめなのが、弁護士または司法書士です。


先ほども書いた通り、ヤミ金業者は法律の上限金利を上回る金利での貸し付けを行っており、貸金業法や出資法に違反しています。

そのため依頼人が弁護士に相談すると、被害届を出されたり、刑事告発されることを恐れて、ヤミ金業者は取り立てをやめるケースが多いです。


ただ弁護士にも、得意な分野とそうでない分野が存在します。

ヤミ金被害を弁護士に相談する際は、ヤミ金問題に強い弁護士を選ぶことをおすすめします。


実績が豊富な弁護士事務所の選び方は、後で詳しく説明します。

法テラスに行くのも選択肢の一つ

法テラスとは、法律トラブルを解決するための、国が設立した公的な機関です。無料で法律相談を受けられたり、適切な窓口を紹介してくれます。

1つの問題につき、無料で3回まで法律相談することが可能です。


法テラスで相談して、弁護士に依頼することが決まれば、弁護士を紹介してもらえます。

また法テラスでは、収入額が一定以下の方のために、「弁護士費用立て替え制度」という制度が用意されています。


実際にかかる弁護士費用を、法テラスが立て替えてくれ、後払いで払う制度です。

一刻も早くヤミ金問題を解決したいけれど、今すぐに弁護士費用を用意できない場合は、この制度を検討してみるのも良いでしょう。

<外部の関連サイト>:弁護士費用立て替え制度について | 法テラス

法テラスは、すべての都道府県にあります。近くの法テラスを探してみましょう。



弁護士に相談するとどんな対応をしてくれるの?

では実際に弁護士に依頼すると、どのような流れで解決してくれるのでしょうか?

相談から解決までの流れを、順に見ていきましょう。

受任通知を送る

弁護士事務所へ相談に行き、依頼することが決まると、弁護士はヤミ金業者に「受任通知」を発送します。

受任通知とは、弁護士が代理人になったことを知らせるもので、被害者への取り立てや接触を停止するよう伝える効果もあります。


受任通知を送るだけで、ヤミ金の取り立てが止み、即日で解決するケースも多くあります。

弁護士に依頼されたことにより、ヤミ金業者は「行政への無登録営業」や「出資法違反」で、罰則を受けることを恐れるためです。

受任通知の発送後に、ヤミ金業者から催促が来たとしても、無視しましょう。

ヤミ金に直接交渉をする

受任通知を送っても取り立てが止まなかったり、ヤミ金業者の住所が不明なため、受任通知を送ることができない場合は、弁護士が直接ヤミ金業者と交渉してくれます。

弁護士は、取り立てを止めるようヤミ金業者に要求し、場合によっては法的手段を取ります。


これでヤミ金業者は、ほぼ大人しくなります。

被害回復分配金の支払手続をする

ヤミ金に支払ってしまったお金が返ってくることは通常ありませんが、回収するために、弁護士が被害回復分配金の支払手続をしてくれるケースもあります。

被害回復分配金とは、振り込め詐欺救済法に基づき、ヤミ金などの犯罪組織が使っていた銀行口座を凍結させ、口座の残高を届出のあった被害者に分配する資金を指します。


被害回復分配金の手続きで被害額を取り戻すには、口座にお金が残っている必要があり、難しい場合が多いです。

しかし被害額を回収できる可能性もあることから、この手続きを積極的に採用している弁護士事務所もあります。

<外部の関連サイト>:振り込め詐欺等の被害にあわれた方へ

被害回復分配金の支払を受け取るには、被害の申請をする必要があります。

取り立てが止まないときは警察へ

弁護士に依頼しても取り立てが続いたり、反対に報復を受けるケースもまれにあります。

そういったときは、警察へ被害届を出して下さい。


ヤミ金問題で被害届を出すときは、近くの警察署の生活安全課へ行きましょう。

その際にヤミ金業者の情報や、振り込んだお金の明細、着信履歴やヤミ金業者とのやり取りの音声といった証拠を持っていくと、被害届が受理されやすくなります。



ヤミ金に強い弁護士を見極めるポイントは?

料金体系が明確か

問題が解決した後に、高額な費用を請求される事態にならないためにも、しっかりと見積額を提示してくれる事務所に、相談することをおすすめします。

ヤミ金トラブルにかかる弁護士費用の相場は、一社当たり3~5万円と言われています。


初回の相談の際に、見積額を出してもらいましょう。

もし一括で支払うのが難しい場合は、後払いや分割払いに対応してくれる弁護士を選ぶのも良いでしょう。

多くの弁護士事務所では、初回の相談を無料で引き受けています。電話で相談できる場合もあります。

実績の多さ

ヤミ金問題に強いかどうかは、解決実績の多さで判断することが可能です。

実績が多いほど、ヤミ金業者の手口や被害状況を把握しています。そのため、ヤミ金問題に対する対策も確立されていると言えます。


弁護士事務所のホームページには、過去の解決事件数や事例が紹介されているので、参考にしてみて下さい。

アフターフォローがしっかりしているか

一度ヤミ金に手を出してしまうと、他のヤミ金業者に個人情報が渡されている可能性もあります。

問題が解決したにもかかわらず、ヤミ金業者からの接触があった場合、対応してくれるような事務所であるかも重要なポイントです。


またヤミ金以外からも借り入れをしていて、多重債務になっている場合、債務整理を依頼することも考えてみて下さい。


以上、ヤミ金被害の相談先や、解決までの流れについて解説しました。

ヤミ金業者からの取り立てや脅迫で、日常生活が送れなくなったら、弁護士や警察に相談することをおすすめします。


ヤミ金業者はお金を回収するためなら、手段を選ばない集団です。

一人で解決しようとするのではなく、警察や弁護士といった専門家の力を借りましょう。

この記事のまとめ

  • ヤミ金業者が、暴力・脅迫による取り立てをしてきたら、警察に行く
  • 暴力や脅迫以外のヤミ金問題は、ヤミ金に強い弁護士を選んで、相談する
  • 弁護士に依頼すると、受任通知が発送され、取り立てが続く場合は直接交渉してくれる
  • 被害回復分配金の手続きで、ヤミ金業者から多少でもお金を取り戻してくれる弁護士もいる
  • ヤミ金問題を弁護士に依頼するときは、実績数やアフターフォローに着目して選ぶ

もぐお

この記事の執筆者: もぐお

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